今日は〝乳化〟のお話です!(2018年)
昨日フィリピンから帰ってきたばかりのSちゃん
1か月ほど滞在していたようです。フィリピンは暑いし、紫外線がめちゃめちゃ強いみたいです。
特に髪の表面は、紫外線をもろに受けるので、上の画像のように明るくなりパサつきます。
紫外線が髪に及ぼす影響とは・・
・退色する(明るくなる)
・ツヤがなくなる
・ザラザラになる
・ごわつく
原因は紫外線により毛髪内部に活性酸素が発生しメラニンを攻撃することによって起きます。このようなSちゃんのようにダメージ高めの髪にはサロントリートメントで回復させたいところですが、今回はトリートメントメニューはなしで!ということなので〝塗り分け〟と〝乳化〟でなるべく髪に負担をかけずに最善を尽くしていきます。
まず、先ほどの表面の明るくなってザラザラな手触りの毛の部分を塗り分けします。塗り分けとは、色ムラになっている部分や、毛先だけやたら明るかったり、傷んでいたりする場合、髪の状態に合わせて優しいカラー剤に変えることです。そうすることで髪の負担を最大限に抑えることができます。
それに加え↓のような“乳化”という作業を徹底して行います。シャンプーボウルにお湯をためて、カラー剤の色がほぼ出なくなるまで何度か乳化を繰り返します↓
これが非常に大切ですここでためているお湯が濁ってたりしたらまだ乳化を続けます。
徹底した乳化がきちんとできていれば↑のようにシャンプーした際も泡に色があまりでてきません。
美容室orセルフでカラーをして、後日シャンプーしたとき、
・シャンプーの泡にまだ色がついてる
・なんかまだニオイが残ってる
・まだ髪や地肌(特にもみあげ、襟足付近)にカラー剤が残っている気がする
このようなことを体験したことはありませんか?
なぜ、こんなに乳化を大事にしているのかと言いますと、上記を解決するためでもありますが、一番の目的はダメージの元であるアルカリや過酸化水素を髪に残留させたくないからです
そもそも、そういう余計な残留物が髪に残るからカラー剤(パーマ剤)のニオイが髪に残ります。結果、ダメージにもつながるのでそれを防ぐために徹底した乳化が大事になります。やはりお客様には綺麗になっていただき、且つ毛髪内部までクリーンな状態で帰っていただきたいです。それに加え、今後のダメージにつなげたくないという想いで、乳化の時間を怠らないようにしています。
最初はかなりザラついてましたが、カットとカラーだけ(サロントリートメントなし)でもここまで綺麗になりました☆ザラつくのがとても気になっていたようですので、『ストレスフリー☆です』と喜んでいました!
明日からはタイに1か月滞在らしいです。なんかまた髪傷んで帰ってきそう・・・笑
今回は乳化についてのお話でした!
ではまた☆